少年の頃に触れた、赤道上空36,000kmに浮かぶ静止衛星「インテルサット」の世界

私がまだ少年だった頃、忘れられない出会いがありました。

衛星通信に使われるリニアライザの研究者と関わったことです。

先日、ふとあの頃のことを思い出し、「インテルサットは今、どうしているのだろう?」と気になって調べてみました。すると、驚いたことに、インテルサットは今も衛星通信業界の巨人として、世界中の通信を支え続けていることが分かりました。

1964年に設立された国際電気通信衛星機構(INTELSAT)は、今もなお、世界最大級の衛星を運用しています。

あの日の研究者が学んでいたリニアライザのような、通信の歪みを補正し品質を高める地道な技術が、今も形を変えながら、現代社会の重要なインフラを支えている。そう思うと、なんだか胸が熱くなるような気持ちになりました。

衛星通信の市場ではスタートアップも活動している

しかし、現在の衛星通信ビジネスは、インテルサットのような伝統的な巨大企業だけの世界ではありません。今、この市場は非常にダイナミックな変化の渦中にあります。その主役となっているのが、革新的なアイデアを持つ数々のスタートアップです。

その筆頭が、イーロン・マスク氏が率いるSpaceX社の「Starlink(スターリンク)」でしょう。
Starlinkは、高度550kmほどの「低軌道」に数千基もの小型衛星を打ち上げ、、地球上のあらゆる場所に高速・低遅延のインターネットを提供しようとしています。

これまでインターネットの恩恵を受けられなかった山間部や離島、発展途上国にまで、まさに「空からインターネットが降ってくる」時代を実現しようとしているのです。

Starlink以外にも、イギリスの「OneWeb」や、Amazonが計画する「Project Kuiper」など、多くのプレイヤーがこの低軌道衛星通信の分野に参入し、激しい競争を繰り広げています。

伝統的な技術が社会基盤を支え続ける一方で、スタートアップがこれまでの常識を覆すようなサービスを次々と生み出している。衛星通信ビジネスは今、歴史上でも最もエキサイティングな局面を迎えているのかもしれません。